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久々に時代劇を観た。山本周五郎原作「樅ノ木は残った」、制作1990年のテレビドラマだ。それで阿武隈川の話になるんだが、時々当ブログのネタになる和歌とか俳句が思い起こされてそれにまつわる古歌を拾い集めて来た。実にいいもんだね。
君が代に あぶくま河の 渡し舟 むかしの夢の ためしともがな 続後拾遺和歌集 藤原実泰
人しれぬ 恋じのはてや みちのくの あぶくま川の わたりなるらん
新後撰和歌集 藤原季宗
年経ても あぶくま河の 友千鳥 なく音身にしむ 夜半の 月影 景勝4天王院和歌 藤原秀能
あぶくまに 霧たちくもり あけぬとも 君をばやらじ まてばすべなし 古今和歌集 東歌
君が代に あぶくま河の 埋もれ木も 氷の下に 春をまちけり 新古今和歌集 藤原家隆
空清き 雲ゐの秋の よろずよに 逢くま河の 波の月かげ 建保名所百首 俊成卿女
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行く末に あふくま川の なかりせば いかにかせまし 今日の別れを
新古今和歌集 高階経重
君にまた あふくま川を 待つべきに 残り少なき 我ぞかなしき 新古今和歌集 藤原範永
世とともに あふくま河の とほければ そこなる影を 見ぬぞわびしき
後撰和歌集 読み人知らず
君が代に あふくま河の そこきよみ よよを重ねて すまんとぞ思ふ
金葉和歌集 藤原頼通
たちくもる あふくま河の 霧のまに 秋をばやらぬ 関もすゑなむ 建保名所百首 藤原定家
風はやき あふくま河の 小夜千鳥 涙なそへそ 袖の氷に 景勝4天王院和歌 後鳥羽天皇
たちくもる 霧のへだたも 末みへて あふくま河に あまる白波 新後拾遺和歌集 二条為重
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ドラマ後半に出てくる主人公甲斐とその母君との会話の中で新古今和歌集の「行く末に....」で返歌は要らんと言う件。ズズンと来たね。
そういえ歴史美術史学者の田中英道さんが講義していた、記紀に富士山が出てこない謎と言うのがあって、同じ頃に編纂された万葉集では出てくるのにと言うことがあった。Youtubeで何回も聴いている。教授の言う天皇家の前に日高見国があったと言うことは本当だろうね。日立風土記や神道の祝詞や鹿島神宮、香取神宮なんかもグローバリストにとっては頭の痛い問題だろうね。
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2020年05月28日(木)
No.4602
(文化)